X に書ききれないことはここに

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ウィッグアレンジ力の高め方

概要

ウィッグアレンジのスキルを高めたいと思って検索してみたところ「初心者向け」「特定のキャラウィッグの作り方」のような断片的な情報が多く、体系的な情報が見当たら なかったので自分でまとめてみた。

具体的には完成品※を見て、同じくらいの見た目のものを自力で再現するために必要となる程度の知識(の集め方)について。

※ 例えば fuwat のタイムライン : https://mobile.twitter.com/fuwat_wig

情報源

ウィッグ屋のブログが比較的便利。特にクラッセ。ただしブログを書く人によってレベルが違うので量を読んでカバーするしかなさそう。作業手順を見たいときはYoutu beも便利。

役には立たないけど興味深いのでこれも。

技術

ウィッグアレンジの技術といっても様々なので大別すると以下4つ。

  • 染色
  • 造形
  • カット
  • セット

染色

染色はグラデーションが必要な場合の技術。 以前は欲しい色を作るという用途もあったが、最近はウィッグのカラーバリエーションが十分あるので実用性は薄い。 複数色のウィッグを合体させる、メッシュを入れるというのは染色ではなくカット技術でカバーするのが現代的。 ただし、ヘアチョークやら油性ペンという手もあるので知っておくに越したことはない。

// 染色後の色移りや色落ちなどの問題もあるし、ちゃんと知りたいなら有機化学でも勉強すればいいんじゃないかな

参考:

造形

造形は特異な髪パーツを作るための技術。 重力に反する髪型などはアイロン・ワックス・スプレーなどで頑張るよりも造形パーツを作ってしまう方が楽なことがある。基本的には心材に毛束を張り付け。例えば

  • ワイヤーを仕込んで重力に逆らう髪型を再現
  • 発泡スチロールやエアパッキンを心材にして嵩張る髪型を再現
  • シート状の心材に毛を張り付けて広がる髪型を再現

参考:

カット

基本的なカット方法は人毛のカット方法を参考にすればよいので省略。 コスプレウィッグは人毛と生え方や扱い方などで違いがあって、コスプレ用で特に気をつけた方が良さそうなのは以下。

  • 静電気でハネ易いので、毛を梳くときは内側の毛を梳く
  • 生え際を出すときはネットが見えないように毛束を張り付けて隠す
  • 人毛に比べて量が多くないので透けないように加減する

そのほか以下のような技術もあるが、そこまでクリティカルではないので詳細は必要になったら検索。

  • 毛束縫い付け or 貼り付け
  • ウィッグの合体

セット

ウィッグアレンジの本題はだいたいセット。見栄えが良ければ十分なので接着剤で固めるとか人毛では絶対使わないような技術が多い。よく使われるのは以下に示すような熱 加工またはケミカル加工。

  • コテ
  • アイロン
  • ドライヤー
  • お湯パーマ
  • ワックス
  • 水のり
  • 薄めた木工用ボンド
  • 瞬間接着剤
  • スプレー

ただしケミカルはパリっとしがちなのでふわっとさせたい場合は逆毛立てて盛り髪。

参考:

おそらくセットのスキルを伸ばすには知識・経験ともそれなりに必要だけれども、便利ツールで経験不足を補うということはできるかもしれない。例えばアシストのお団子パ ーツと三つ編みパーツを組み合わせてアルトリアさんとか。

さて、あとは知識と経験を積み上げるだけだ。